
内科
INTERNAL MEDICINE
内科について

内科は内臓疾患の検査や治療、運動指導、栄養指導、健康相談などを行う診療科です。
一般的な感染症
風邪(上気道炎)やインフルエンザ、胃腸炎、肺炎などの感染症の診断と治療を行います。風邪、胃腸炎などはほとんどがウイルス感染が原因であり患者さんご自身の免疫力が一番の治療法ですが、お薬により症状(熱、咳、痛み、下痢など)を抑えることが可能です。インフルエンザやコロナ、アデノウイルスなどの検査を希望される方は予約時、もしくは受付時スタッフにお伝えください。
生活習慣病の管理
糖尿病や高血圧、高脂血症などの慢性疾患をお持ちの方には、定期的な診察を通じて病状の管理や生活習慣の改善についてアドバイスを行います。生活習慣病の治療には内服治療以外に食生活と運動習慣の改善(生活療法)が重要で、生活習慣の改善のみで内服治療が必要なくなる方もおられます。そのため当院では管理栄養士による栄養指導を半年に一度程度の頻度で受けることをお勧めしています。栄養指導については完全予約制となっておりますので事前にお問い合わせください。
消化器疾患
腹痛、便秘、下痢、体重減少、食欲不振などが一般的な消化器疾患の症状です。当院では血液検査、超音波検査、レントゲン撮影などの検査が可能です。
消化器疾患
腹痛、便秘、下痢、体重減少、食欲不振などが一般的な消化器疾患の症状です。当院では血液検査、超音波検査、レントゲン撮影などの検査が可能です。
呼吸器疾患
咳、痰、呼吸困難(息切れ)、喘鳴(呼吸に伴いヒューヒューと聞こえる音)などが一般的な呼吸器疾患の症状です。徐々に進行する肺気腫などの病気では症状に気がついていない方もおられます。当院では血液検査やレントゲン撮影、呼吸機能検査(スパイロメーター)などの検査が可能です。
呼吸器疾患
咳、痰、呼吸困難(息切れ )、喘鳴(呼吸に伴いヒューヒューと聞こえる音)などが一般的な呼吸器疾患の症状です。徐々に進行する肺気腫などの病気では症状に気がついていない方もおられます。当院では血液検査やレントゲン撮影、呼吸機能検査(スパイロメーター)などの検査が可能です。
内分泌系の疾患
下垂体、甲状腺、副腎などから分泌されるホルモン異常は血圧異常や不整脈、心不全の原因になることがあります。血液検査でスクリーニングを行い、CTやMRI、シンチグラフィ、カテーテル検査などの精密検査が必要と考えられる場合は適切な医療機関に紹介いたします。
腎疾患
尿管結石ではお腹や背中の痛みが出ることがありますが、腎疾患は多くの場合末期状態になるまで無症状と言われています。高齢化により慢性腎臓病(軽度〜中等度の腎機能障害)の方が増えていおり、末期腎不全に進行すると血液透析が必要となります。高血圧や糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)、メタボルックシンドロームなどが原因であれば運動療法、食事療法、お薬治療などで進行が予防できることもありま す。ご心配な方は一度ご相談ください。
健康診断と予防
定期的な健康診断を通じて、病気の早期発見や予防に努めています。健康に関する不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
外来栄養相談
食事内容の改善は高血圧、脂質異常症、糖尿病、腎疾患、心疾患などの治療に大きな役割を担っています。当院では管理栄養士による外来栄養指導を通じて疾患に応じた食事内容の相談、アドバイスを行なっています。また一度だけでなく繰り返し相談することでより良い食事習慣を身につけることだできます。外来栄養指導は事前予約制となりますので興味のある方はお問い合わせください。
内科の症状と疾患
感染症
一般内科系
風邪
不明熱
食中毒
発熱
インフルエンザ
全身倦怠感
肺炎
体重減少
尿路感染症
アレルギー系
くしゃみ
蕁麻疹
鼻水
アレルギー性鼻炎
かゆみ
花粉症
循環器系
胸痛
心筋梗塞
大動脈瘤
高血圧
動悸
心不全
心筋症
むくみ
心臓弁膜症
動脈硬化症
狭心症
不整脈
急性冠動脈症候群
消化器系
腹痛
下痢
胃・十二指腸潰瘍
胃下垂
脂肪肝
潰瘍性大腸炎
大腸ポリープ
胆管がん
嘔吐
便秘
逆流性食道炎
胆石症
B型肝炎
クローン病
胃がん
胸焼け
心窩部の痛み
過敏性腸症候群
急性・慢性肝炎
C型肝炎
大腸憩室炎
大腸がん
食欲不振
急性・慢性胃炎
胃痙攣
自己免疫性肝炎
肝硬変
胃ポリープ
膵臓がん
呼吸器系
咳
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患
痰
気管支炎
肺結核
呼吸苦
肺炎
睡眠時無呼吸
いびき
肺気腫
肺がん
神経系
ふらつき
脳梗塞
しびれ
パーキンソン病
頭痛
認知症
めまい
内分泌・代謝系
体重減少
脂質異常症
疲れ
甲状腺機能障害
疲労
糖尿病
腎臓系
むくみ
高血圧性腎症
慢性腎不全
慢性腎臓病
血液系
疲れ
白血病
疲労
悪性リンパ腫
だるい
貧血
リウマチ系
関節痛
皮膚筋炎
関節リウマチ
強皮症
全身性エリテマトーデス
血管炎
多発性筋炎
シェーグレン症候群
内科の主な病気
不明熱
不明熱とは、38.3℃以上の発熱が3週間以上続き、1週間の集中的な検査でも原因が特定できない状態を指します。近年、このような不明熱の患者さんの受診が増加しており、その原因は多岐にわたります。不明熱の主な原因として、感染症、自己免疫疾患(膠原病)、悪性腫瘍(がん)が挙げられます。感染症では結核や膿瘍、感染性心内膜炎などが、膠原病では成人スチル病や側頭動脈炎などが、悪性腫瘍では悪性リンパ腫、白血病、腎細胞がん、肝細胞がんなどが精査の対象となります。また、薬剤性や遺伝性疾患が原因となることもあります。
不明熱の診断には、詳細な問診、身体診察、そして様々な検査が必要です。感染症、膠原病、悪性疾患を中心に、幅広い疾患の可能性を考慮しながら丁寧に原因を探っていきます。診断が困難な場合や、専門的な治療が必要な場合は、院内の他科や専門医と連携して対応します。原因が特定できた場合は、適切な治療計画を立て、実施していきます。長引く原因不明の発熱でお困りの方や、発熱の症状があるものの受診すべき診療科がわからない方は、お気軽に当院にご相談下さい。
リウマチ
関節リウマチは、手 指や手首、肘、肩、膝、足首、足指などの関節に炎症が起こり、痛みや腫れを伴う病気です。日本における患者数は約60万人で、人口の0.4~0.5%、30歳以上の人口の1%にあたると言われています。女性に多く見られ(男性の約3倍)、30~50代の発症が目立ちますが、どの年齢でも発症する可能性があります。近年は人口の高齢化に伴い、60歳代の発症が最も多くなっており、高齢発症の関節リウマチが注目されています。また、15歳未満で発症する若年性特発性関節炎もあります。初期症状としては、倦怠感、身体が重い感じ、食欲不振、体重減少、微熱などが挙げられます。進行すると関節の変形・破壊が引き起こされ、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、早期発見・早期治療が重要です。
糖尿病
糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。通常、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を調節していますが、糖尿病ではインスリンの分泌量が減少したり、その働きが弱くなったりすることで血糖値が高い状態が続きます。日本では約1,000万人が罹患していると推定される重要な疾患です。糖尿病には主に1型と2型があります。1型は主に子供の頃に発症し、膵臓のβ細胞が破壊されてインスリンが作られなくなる病型です。一方、2型は日本の糖尿病の約95%を占め、インスリンの分泌低下や細胞のインスリン感受性低下により発症します。食べ過ぎ、運動不足、ストレス、加齢などが誘因となることがあります。
初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、長期間血糖値が高い状態が続くと、目・腎臓・神経などに合併症を引き起こす可能性があります。また、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まります。しかし、適切な治療を継続することで血糖コントロールが可能となり、合併症の予防や進行抑制ができます。そのため、自身の状態を把握し、医療スタッフと相談しながら継続的な治療を行うことが重要です。また、周囲の理解とサポートも治療には欠かせません。正しい管理により、糖尿病患者も健康的な生活を送ることができます。
脂質異常症
脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の量が異常な状態を指す病気です。具体的には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が多すぎる、あるいはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なすぎる状態を指します。血液中の脂質は、細胞膜の構成やエネルギー源として重要な役割を果たしていますが、その量が適切でないと健康上の問題を引き起こす可能性があります。特に、LDLコレステロールが多すぎると、血管壁に余分な脂質が沈着し、プラーク(粥腫)と呼ばれる塊を形成します。時間の経過とともに血管壁が厚くなり、「粥状動脈硬化」と呼ばれる状態になります。この動脈硬化は、心臓、脳、末梢の血管に影響を及ぼし、それぞれ冠動脈疾患、脳卒中、末梢動脈疾患のリスクを高めます。
特に危険なのは、不安定なプラークが破裂し、血栓が形成されることです。これにより血管が閉塞し、脳梗塞や心筋梗塞、急性動脈閉塞症などの深刻な疾患を引き起こす可能性があります。一般的に、総コレステロール値が高いほど動脈硬化のリスクが高くなりますが、逆に低すぎる場合(低脂血症)も健康上の問題を引き起こす可能性があります。したがって、適切な脂質バランスを維持することが重要です。脂質異常症は、動脈硬化性疾患の主要なリスク因子であるため、定期的な検査と適切な管理が重要です。生活習慣の改善や必要に応じた薬物療法により、脂質異常症をコントロールし、関連する深刻な疾患のリスクを軽減することができます。
脳卒中
脳卒中は、脳血管に障害が起こる病気の総称で、主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3種類に分類されます。日本では年間約13万人が脳卒中で亡くなり、死亡原因の第4位を占めています。また、寝たきりの原因としては第1位となっており、社会的にも大きな影響を与える疾患です。脳梗塞は血管が詰まることで起こり、脳出血は血管が破れることで発生します。どちらも高血圧が最大の危険因子ですが、その他にも不整脈、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、運動不足なども発症リスクを高めます。
脳卒中の特徴は、症状が突然現れることです。脳梗塞や脳出血では意識障害や半身麻痺、言語障害などが、くも膜下出血では激しい頭痛や意識障害などが急激に発症します。脳卒中が発症すると、時間の経過とともに脳細胞が死滅していきます。一度死滅した細胞は再生しないため、早期発見・早期治療が極めて重要です。治療が遅れるほど脳へのダメージが大きくなり、後遺症も重くなる可能性が高まります。
予防には、これらのリスク因子の管理と健康的な生活習慣の維持が重要です。また、定期的な健康診断も早期発見につながります。脳卒中の症状が疑われる場合は、迅速に医療機関を受診することが重要です。適切な治療により、後遺症を最小限に抑え、回復の可能性を高めることができます。
禁煙外来
禁煙治療は、2006年4月から一定の条件を満たす患者に対して健康保険が適用されるようになり、多くの医療機関で利用可能となっています。この外来では、ニコチン依存症を病気として捉え、薬物療法と心理療法を組み合わせた総合的なアプローチで治療を行います。具体的には、ニコチン置換療法(ニコチンガムやパッチ)や禁煙補助薬の使用、カウンセリング、生活指導などが実施されます。
健康保険を利用するには、即時に禁煙を希望していることやニコチン依存症と診断されることなど、いくつかの条件があります。35歳未満の方は喫煙歴に関わらず治療を受けられ、2016年4月からは未成年者も対象となっています。
治療期間は通常12週間で、5回の通院が必要です。禁煙開始直後に現れる離脱症状は医療用禁煙補助薬で緩和でき、医療スタッフの個別指導も受けられるため、禁煙成功率は7~8割と高くなっています。
費用は個々の治療条件により異なりますが、概ね1日のたばこ代よりも安価です。禁煙は自身の健康改善だけでなく、周囲の人々の健康にも貢献する重要な取り組みです。専門的なサポートを受けながら、喫煙習慣の克服に挑戦することをお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる病気です。医学的には、10秒以上の無呼吸や呼吸が弱くなる低呼吸が1時間に5回以上発生する状態と定義されます。日本では約500万人の患者がいると推定されていますが、適切な治療を受けているのは1割程度にとどまっています。この疾患の主な症状は、大きないびきと睡眠中の無呼吸です。成人男性の3~7%、成人女性の2~5%に見られる比較的頻度の高い病気です。主な原因は肥満による喉周りの脂肪ですが、顎が小さい、舌が大きいなどの身体的特徴や慢性的な鼻炎も原因となることがあります。
SASは単なるいびきと軽視されがちですが、実際には深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。睡眠の質が低下することで、日中の強い眠気、倦怠感、起床時の頭重感、気分の落ち込みなどが現れ、作業能率の低下や性格の変化をもたらすことがあります。さらに、交通事故のリスクが約2.6倍以上に上昇するとも言われています。
長期的には、繰り返される低酸素状態により、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの心血管系疾患や、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。これらの合併症は生命に関わる可能性もあるため、早期発見と適切な治療が重要です。
SASは適切な治療で劇的に改善することが多いため、周囲の人からいびきや無呼吸を指摘された場合は、早めに専門医療機関を受診することをお勧めします。診断と治療を受けることで、健康リスクを軽減し、生活の質を向上させることができます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、以前は慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた疾患を包括する呼吸器の生活習慣病です。主にタバコの煙などの有害物質を長期間吸入することで発症し、日本ではほぼ100%タバコが原因とされています。COPDの特徴は、呼吸機能検査で気道の空気の流れが悪くなった状態(気流制限)が確認されることです。肺の奥の気道が腫れて狭くなり、痰が分泌され、肺胞が破壊されるなど、複合的な病変が進行性に悪化していきます。
主な症状には、徐々に進行する労作時の息切れ、慢性の咳、痰などがあります。進行すると日常生活に支障をきたすようになります。また、COPDは全身性の影響があり、虚血性心疾患、骨粗しょう症、糖尿病などの合併症リスクも高まります。さらに、COPD患者は非OPD患者と比較して、同じ喫煙量でも肺がんになる確率が約10倍高いとされています。日本では40歳以上の約8.6%、推定530万人がCOPDに罹患していると考えられていますが、多くの患者が未診断・未治療の状態です。実際に適切な治療を受けているのは約36万人にとどまっています。
COPDは世界の死因第3位に位置付けられる重要な疾患です。しかし、他の死因と比べて注目度が低いのが現状です。早期発見と適切な治療が重要であり、以下のような症状がある場合はCOPDの可能性を考慮し、専門医の診察を受けることをお勧めします。
-
少しの動作で息切れしやすい
-
一日に何度もせきが出る
-
黄色や粘り気のあるたんが出る
-
呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと音がする
COPDの予防と進行抑制には、禁煙が最も効果的です。また、定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めることが重要です。